学術

数字の起源

現在一般的に使われているアラビア数字「0 1 2 3 4 5 6 7 8 9」について気になったので少し調べてみた。諸説あるようなのであくまで一つの説、ということでご理解いただければ。

ヨーロッパで英語などと共に使われている算用数字「0 1 2 3 4 5 6 7 8 9」は「アラビア数字」と呼ばれ、アラビア数字は直接にはアラビアのインド数字に由来するとのこと。

そして、アラブ世界でアラビア文字と共に使われている算用数字「١٢٣٤٥٦٧٨٩」は「インド数字」とよばれている。

「ブラーフミー数字」と呼ばれる紀元前3世紀以前に古代インドで用いられた数字が上記のインド数字、アラビア数字の直接の祖先であったようだ。しかしこの「ブラーフミー数字」は位取り記数法(もしくはN 進法)ではないため、現代の数字とは明確に区別される。

インド数字が西方に伝わり、アラブ世界で広がっていった要因としては、以下のようだ。

インド数字がアラブ世界で広がっていったのは、「知恵の館」で翻訳された2冊の重要な書物に追うところが大きかったのです。一つはペルシャの数学者アル=フワーリズミーが825年頃に著した『インド数字を用いた算術』。もう一つはアラブ人学者アブー・ユースフ・ヤアクーブ・イブン・イスハーク・アル=キンディーが830年頃に書いた『インド数字の使用について』です。
1から9までの数字は、その文字に含まれる角の数に合わせて作られたという説があります。

数学大図鑑-THE STORY アン・ルーニー/著  吉富 節子/訳 ニュートンプレス