先日、テレビ東京の「ガイアの夜明け【人気鮮魚チェーン「角上魚類」の新戦略!】」がやっていた。そういえば、遠くない(といってもロードバイクで30分くらい)ところに角上魚類があったので、一体どんなところか気になったので行ってみた。
到着したのは10時30分。すでに駐車場は満車に近く、店内もだいぶ混み合っていた。どれもこれもおいしそうな魚ばかりで目移りがしてしまう。値段的には激安というところまでは感じなかったが、品数や鮮度については、スーパーとは格段に違うように思う。
実は、この秋まだサンマを属していない(実は真夏頃に2度ほど食べたのだが)。単純に高いのだ。最近の価格はどこも一尾150円から200円くらいで、角上魚類も同じような価格であった。
物価の値上がりというのもあるのかもしれないが、やはり不漁の影響が大きいのではないか。
「サンマ、史上最低年の7割」
全国さんま棒受網漁業協同組合(全さんま)は10日、2021年漁期最初のサンマ水揚げ状況をまとめた。10月末現在で統計開始以来史上最低の20年を下回る、水揚数量9440トン(前年同期比27%減)にとどまった。9月の出足は昨年を大きく上回ったが、10月半ば以降に失速し逆転を許した。その後ようやくシーズン1万トンを超えたものの、史上最低を3年連続して更新する可能性が高まっている。
日刊水産経済新聞 2021年11月11日
限られた生物資源を取り続けてきたこと、気候変動による影響など様々な要因が考えられるが、すぐに回復できるとは思えず、このままだとウナギのように手の届かない食べ物になってしまう可能性もあるのではないか。そう、10年前はウナギは今よりもずっと手軽に食べられるものだった。
30年後も天然のサンマを食べられることを願っている。最後に詩を一編。
大漁 金子みすゞ
朝焼け小焼けだ
大漁だ
大羽鰮の
大漁だ。
濱は祭りの
やうだけど
海のなかでは
何萬の
鰮のとむらひ
するだらう。