自然

2020年7月1日からスタートしたレジ袋有料化から1年経過した。2022年はどうなるのだろう。

2020年7月1日からスタートしたレジ袋有料化だが、本日解散した衆議院の選挙の影響下、最近見直し論が出てきている。「やっても効果がない」「間違っている」といった声があるようだ。

個人的な意見としては、運用期間があまりにも短く、効果の有無の評価も難しいと思うので、まだ少なくとも数年は継続した方が良いと思う。

確かにプラスチックごみ全体から比較すると、レジ袋の割合は少ないが、環境負荷を与える痛みについて、それをいつも頭の片隅にあるように毎日、少しでもそれを思い起こすトリガーとしては非常に良いのではないかと思う。マイボトルやマイ箸といったものもあったが、やはりインパクトとしては小さすぎるように思う。

最初は面倒ではあったが、有料化というハードルにより、それまで何も考えずにいると、レジ袋に入れられて、何件か買い物をした場合、買い物の度にビニール袋が増えてゴミとなってしまう、ということがよくあったが、レジ袋有料化により、一つにまとめたり、エコバック、マイバックを持ったりといった一工夫をするようになり、家には無駄なレジ袋はほとんど亡くなった。

まずは、できるところから少しずつ減らしていく、ということを目指す意味では、レジ袋有料化はとっかかりとしてはとても良い政策なのではないかと現時点では感じている。少しずつでも減らせれば、それが最後にゴミとして流れ着く海や湖などの汚れが少なくなるはずである。

世界的には、日本ほどレジ袋をこまめにもらえる国はほとんどなく、近年は、レジ袋の有料化や禁止がスタンダードになっている国が多い。

これからは、環境先進国がビジネスや政治でも世界をリードしていくのではないか。環境先進国と世界から認められるには、一つ一つ、細かいことも積み重ねていくことが必要であると強く感じる。