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3月5日にようやく関東地方で春一番が吹いたが、統計史上最速だった昨年より29日遅い春一番だった

3月5日にようやく関東地方で春一番が吹いた。統計史上最速だった昨年より29日遅い春一番となった。気温も東京都心が17.9度で4月上旬並みの暖かさだった。

【東京管区気象台】令和4年3月5日 関東地方で「春一番」が吹きました

春一番とはどのようなものか調べてみると、気象庁の定義では、2月4日ごろの立春から3月21日ごろの春分までの間に、広い範囲で初めて吹く暖かく(やや)強い南風のこと、となっています。

春一番について、発表される地域、発表されない地域、また、地域ごとに細かい定義があります。

北海道、東北、沖縄では春一番の発表はしていません。それ以外の地域では関東から九州の各気象台が発表しますが、その発表基準は地域の特性に合わせ、少しずつ異なっています。東京管区気象台が管轄する関東地方では春一番は以下のように定義されています。

●関東地方の春一番の条件
・立春から春分の間(2022年の場合は2月4日〜3月21日)
・日本海に低気圧(低気圧が発達すればより理想的)
・関東地方に強い南風(東南東から西南西の風の最大風速5(風速8.0m/s)以上)が吹き、昇温する

日本海に低気圧があると、風は低気圧に向かって吹き込むため、関東地方の広い範囲に南風が吹くことになる。
そもそも低気圧は寒気と暖気が衝突することにより発生するが、冬のピークでは日本全体が寒気に覆われるため、低気圧が発生する、寒気と暖気が衝突する場所(暖気と寒気の境目)は日本付近ではなく、ずっと南の方になる。しかし、春が近づき北の寒気が弱まり南の暖気が強まると暖気と寒気の境目が徐々に北に移動し、そのうち日本海を通過する低気圧が発生する。そのため、春一番が吹くのは、季節の変わり目のタイミングになる。

各地域の詳しい定義は以下のページにわかりやすくまとまっていました。

【参考】関東・東海で春一番 春の嵐のち冬の嵐で北日本・北陸はかなりの積雪が残っている所への降雪に注意(Yahoo!ニュース 2022年3月6日)

日に日に暖かくなっていますが、時に真冬のような寒さにもあり、また花粉も飛び交っている季節。体調に気をつけて過ごしていきたいと強く感じる。