いくつかのニュースソースからも出ているが、超新星爆発を起こす現象が初めてリアルタイムで観測されたとして、ノースウェスタン大学とカリフォルニア大学バークレー校などの研究者が1月6日に天文学術誌「The Astrophysical Journal」で発表した。
【CNN.co.jp】星が死にゆく最後の瞬間、超新星爆発をリアルタイムで観測 天文史上初
【SciTechDaily】Astronomers Capture Red Supergiant Star Exploding in Massive Supernova – For the Very First Time
【UC SANTA CRUZ】Astronomers witness the explosive end of a dying star
2020年の夏から秋にかけて発生した超新星爆発を観測した論文だ。
人間のタイムスケールと星のタイムスケールが全く異なるので、本当にレアな超新星爆発の現象観測が発生前からつぶさに観測できた貴重なものだったようだ。
超新星爆発には色々なパターンがあるが、今回は「赤色巨星が超新星になる前の活動は、普通のⅡ型超新星においてはこれまで観測されたことがなかった。我々は初めて赤色巨星の爆発を目の当たりにした」と報告している。
ちなみに、「Ⅱ型超新星」については、「Ⅰ型超新星」との比較説明として以下にわかりやすい説明がある。
●超新星|富山市科学博物館 Toyama Science Museum
●超新星爆発 – 宇宙科学研究所キッズサイト「ウチューンズ」
「超新星」でイメージする重力崩壊する超新星が今回、観測された”普通”と書かれている「Ⅱ型超新星」となる。
ちなみに、国際天文学連合(International Astronomical Union:IAU)が提供している「Transient Name Server」で、今回の超新星爆発を起こした超新星「2020tlf」を検索して、詳細な情報を調べることができる。