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2021年12月から2022年2月の冬における、エルニーニョ監視速報と日々の天気について

エルニーニョ監視速報は、気象庁が毎月1回発表している、エルニーニョ及びラニーニャ現象に関する情報だ。この速報の最新版は12月10日にNo.351がされている。

エルニーニョ監視速報(No.351)

・ラニーニャ現象が続いているとみられる。
・今後、冬の終わりまでラニーニャ現象が続かない可能性もある(40%)が、続く可能性の方がより高い(60%)。
・春にはラニーニャ現象が終息し平常の状態になる可能性が高い(80%)。

2021年11月の実況と2021年12月〜2022年6月の見通し気象庁 大気海洋部 令和3年12月10日

エルニーニョ、ラニーニャとはどのような現象なのかについても気象庁の「エルニーニョ/ラニーニャ現象とは」に詳しい記載がある。
エルニーニョ現象とは、太平洋赤道域の日付変更線付近から南米沿岸にかけて海面水温が平年より高くなり、その状態が1年程度続く現象。逆に、同じ海域で海面水温が平年より低い状態が続く現象はラニーニャ現象と呼ばれ、それぞれ数年おきに発生する。現在、発生しているのはラニーニャ現象であり、日本を含め世界中の異常な天候の要因となり得ると考えられている。

この影響の可能性があるは、気象庁の「ラニーニャ現象発生時の世界の天候の特徴」の「ラニーニャ現象発生時の12〜2月(北半球の冬)の天候の特徴」の項目には

  • 東シベリア中部、米国南部付近、ポリネシア南部~ニュージーランドで高温傾向が見られます。
  • 西日本~中国東部~オーストラリア北東部~マダガスカル、北アフリカ西部~西アフリカ西部周辺、東アフリカ南部~南部アフリカ、カナダ西部~アラスカ、カリブ海~南米北部~中部太平洋熱帯域で温傾向が見られる
  • フィリピンの東海上~マレーシア、南アフリカ~セントヘレナ島、米国北西部、南米北部付近、メラネシア~オーストラリア北東部で多雨傾向が見られる。フロリダ半島~メキシコで少雨傾向が見られる。

といった内容になっている。
この特徴の傾向どおり、気象庁から12月24日に出された3か月予報には、西日本と沖縄・奄美で低温の確率が高い。

また、南米ブラジル北東部で大雨による洪水が発生しているのも、上記の赤字の記載にあるとおり、ラニーニャの影響なのかもしれない。

ブラジルで洪水被害 18人死亡、数万人避難 住宅や道路が水没

(CNN) 南米ブラジル北東部で大雨による洪水が発生し、当局によると少なくとも18人が死亡、280人以上が負傷している。

CNN.co.jp 2021.12.27 Mon posted at 13:41 JST

大きな災害が起きないことを願っている。