毎年ほぼ安定して、多くの流星が流れる流星群「しぶんぎ座流星群(1月)」「ペルセウス座流星群(8月)」「ふたご座流星群(12月)」は三大流星群と呼ばれており、12月13日の夜、14日の夜はふたご座流星群がピークになる。
今回のふたご座流星群の活動が最も活発になる「極大時刻」は、12月14日16時ごろと予想されているため、実際の観測のタイミングはその前後の12月13日、14日となる。
観測条件はあまり良くない。月が満月の80%くらいになっているのでだいぶ明るい。13日の夜が26時頃、14日の夜は27時頃に月が沈むので、そこから夜明けまでが絶好のタイミングになるのだが、吹きすさぶかもしれない冬の夜中の観測は寒さとの戦いになる。天気が良いなどの条件が良ければ、完全な防寒をしながら観測に出かけたい。
ちなみに、流星群ではないのだが、今年発見された「レナード彗星」が話題になっている。
レナード彗星 (C/2021 A1)
レナード彗星 (C/2021 A1 (Leonard)) は、2021年に最初に発見された彗星。近日点通過日のちょうど1年前となる2021年1月3日、レモン山天文台の Gregory J. Leonard によって太陽から約5 天文単位 (au) の位置で、19.0等の明るさで発見された。 レナード彗星は、2021年12月12日に地球から約0.233 au、同年12月18日に金星から約0.285 auの位置を通過した後、2022年1月3日に太陽に最接近する。2021年12月には肉眼で見える明るさまで明るくなり、4等級前後まで明るくなると予想されている。
Wikipedia レナード彗星
以下の記事によると12月12日までは未明から明け方の東の空に見える。12日に地球に再接近、13、14、15日は太陽に接近するので見えなくなり、16日以降、夕方の南西の低空に見えるようになるとのこと。
2021年12月 レナード彗星が5等前後
12月ごろ、レナード彗星(C/2021 A1)が明るくなると予想されている。 12日ごろまでは未明から明け方の東の空に見える。6等台から4等台まで増光するとみられ、空の条件が良いところなら双眼鏡を使うと比較的容易に見つけられるだろう。6日前後にはうしかい座のアルクトゥールスが目印になりそうだ。12日23時ごろに地球と最接近し(0.2334au、3491万km)、このころには1日あたり約10度と非常に高速で天球上を動いていく。
その後、16日ごろからは夕方の南西の低空に見えるようになる。日の入り1時間後の高度が10度未満と低いが、年内は5~6等ほどの明るさを保ちそうだ。
2021年12月 レナード彗星が5等前後 – アストロアーツ
ふたご座流星群とはタイミングが重ならないが、どちらも今年最後の天体ショートして是非見てみたい。