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バルセロナの新指揮官、シャビによるバルサ復活は成し遂げられるか

現在、トップと勝ち点差9の9位に甘んじているバルセロナは、10月27日にロナルド・クーマン監督を解任した。暫定監督として、Bチームを率いていたセルジ・バルフアン氏が就任した。そして、11月6日、シャビを新指揮官に招へいしたことをクラブ公式サイトで発表した。

シャビは2015年までバルセロナに在籍。その後、カタールのアル・サッドで2019年までプレーした後、アル・サッドで監督をしていたが、バルセロナ復権のコンダクターとして、シャビに白羽の矢をたてた。

シャビはヴィッセル神戸のイニエスタとともにバルセロナ黄金期の中盤を支えた選手で、バルセロナの心臓といわれた中心人物であり、ティキ・タカの体現者であった。

ティキ・タカとは、細かいパスをつなげて攻めていく戦術であり、古くはヨハン・クライフがFCバルセロナの監督だった1988-1996年の間に後のティキ・タカの元となるプレースタイルが創られた。クライフの後任監督であるルイ・ファン・ハール、フランク・ライカールトが発展させ、このスタイルがスペインリーグの他のチームにも広まっていった。グアルディオラがバルセロナの指揮をとった2008年から2012年の間にシャビ、イニエスタ、セスク・ファブレガス、メッシなどによる美しいパスサッカーが絶頂を迎えた。

バルセロナは2008-09シーズン以降、ラ・リーガで1位、悪くても2位を獲得していたが、2020-21は3位に甘んじた。

また、バルセロナを最後まで支え続けてきたリオネル・メッシがチームの深刻な経営難のために契約できず、パリに去ってしまい、ティキ・タカの時代も今は昔となりつつある中、シャビ監督により、バルセロナのアイデンティティが復活するのか、注目してみていきたい。