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最近(9月から10月にかけて)地震が多いのが気になる。

9月以降のここ1ヶ月、少し大きめの地震が多い。震度4以上のものをざっと上げてみると
・2021/09/16 18:42 石川県能登地方 M5.2 震度5弱
・2021/09/19 17:18 岐阜県飛騨地方 M5.0 震度4
・2021/10/06 02:46 岩手県沖 M6.0 震度5強
・2021/10/06 17:13 大隅半島東方沖 M5.5 震度4
・2021/10/07 22:41 千葉県北西部 M6.1 震度5強
(「気象庁 地震情報 一覧」のページより)

先日10月7日の地震はかなり大きなもので、関東各地でかなりの被害が出た。

2011年3月の東日本大震災以降、2016年の熊本地震などいくつか大きな地震があったが、関東地方においては、幸運にもあまり大きな地震が起きていない。

(1)南海トラフ地震
調査研究推進本部地震調査委員会では、主要な活断層や海溝型地震(プレートの沈み込みに伴う地震)の活動間隔や次の地震の発生可能性を評価し、随時公表している。南海トラフ地震については、マグニチュード8~9クラスの地震の30年以内の発生確率が70~80%(2020年1月24日時点)とされている。

(2)首都直下地震
調査研究推進本部地震調査委員会では、首都直下地震で想定されるマグニチュード7程度の地震の30年以内の発生確率は、70%程度(2020年1月24日時点)と予測している。

「国土交通白書 2020 第2節 地球環境・自然災害に関する予測」より発生確率に関する記載の箇所のみ抜粋

上記の発生確率を元に(どちらも発生確率70%として)この2つの地震のみに限定して今後30年の間に
○南海トラフ地震、首都直下型地震のどちらも発生 49%
南海トラフ地震が発生して、首都直下型地震は発生しない 21%
○首都直下型地震が発生して、南海トラフ地震は発生しない 21%
○南海トラフ地震、首都直下型地震のどちらも発生しない 9%

ということになる。
どちらも発生しない、というのはたった10%ということで、南海トラフ地震、首都直下型地震が発生することを前提に考えた方が良いということをあらためて認識した。
さらに、大きな地震というのは上記の2つに限られたものではないので、大地震に遭遇する可能性はさらに高い。しかも1つ大きな地震が発生するとそれに誘発されて、新たに別の大地震が発生するということも十分考えられる。

自分が経験した大地震の東日本大震災の発生から10年も経過すると、地震の怖さなどが薄れてしまっている自分がいる。今一度、自分ができる範囲で少しでも防災、減災の準備などをしていきたい。

地震の発生直前の地震予知、という観点で少し調べてみたが、10年前からの進捗はほとんど無いような状況と思われ、やはり現在でも、時期と場所を特定した「地震予知」は現状では不可能なようである。