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Amazon(アマゾン)の20年後はどうなっているのだろう。

8月18日、米アマゾン・ドット・コムの世界商品取扱高が、米ウォルマートを追い抜いた、というネットニュースが流れていた。

新型コロナウィルス感染症の影響もあり、オンラインに強い企業がついにオフラインが強い企業を上回ったという歴史的なニュースということのよう。自分もアマゾンというインフラから恩恵を受けている一人。アマゾンプライムに加入しており、適宜に利用している。

アマゾン・ドット・コムは一代で築き上げたその生みの親であるジェフ・ベゾス氏が7月にCEOを退いており、節目の夏なのかもしれない。

アマゾンによって何でも欲しいものが翌日に届くという四半世紀前には想像もできなかった世界が当たり前のように存在し、消費社会が一層加速されたのかもしれない。

アマゾンの世界に住む(利用する)人は益々増え、住んでいる人は利用税的なものを支払い、その世界は「消費」という欲望を満たす生態系が築き上げられていて、とても魅力的な世界になっており、一度入ると抜け出すのは難しい。

利用者はアマゾンの世界に「アマゾン利用税」的なものを支払い、その世界は益々魅力的になり人を引き寄せていく。その世界の勝者はジェフ・ベゾス氏など極々一部の人が「勝者総取り」という形で普通の人々とは格差が広がっていく。それだけではないが、大きなものとしてはGAFAMが同じようにそれぞれの世界を構築し、その世界の生態系に繋がればとても心地よく便利に暮らしやすくなるようになるのだが、同じように「勝者総取り」の世界にもなっている。

総取りされた人・金・モノが未来の人類にとって良いものに還元されるのであれば、政府社会に納める税金とは別の税金と考えれば良いのかもしれないが、ごく一握りの成功者が所有できる量は無限で良いのか、というのは疑問に思うときがある。

社会で格差が拡大すると、社会不安が増大する可能性が非常に高まる。社会のなかの信頼感も損なわれるのではないかと思う。格差が大きいほど、人間は他人を信頼しなくなる傾向もあるのではないか。

20年後、2040年はどのような世界になっているのだろうか。